Oops! seakayak!! and my pleasant days!

明日ありと思う心の仇桜  夜半に嵐の吹かぬものかわ ・・・的な

海に漕ぎ出すまで・・・ kajiくんからの宿題⑤完結編

友人がカヤックを始めるらしい・・・

海に漕ぎ出すまで・・・kajiくんからの宿題①

海に漕ぎ出すまで・・・kajiくんからの宿題②

海に漕ぎ出すまで・・・kajiくんからの宿題③

海に漕ぎ出すまで・・・kajiくんからの宿題④

 

まさか第5章までかかるとは書き始めた時には思いもしませんでした。

今回で最後、長文になると思いますがご覧いただければ幸いです。

 

中古のリジット艇「セドナ」を手に入れた私。

いよいよ海に漕ぎ出すべくスケジュールと天候のチェックに余念のない日々が続く。

リジット艇に乗るのも初めて、海に出るのも初めてのなか、さすがにひとりで行くのは心もとない。

くんちゃんにご同伴願うには火曜日に仕事を休まなければいけないが、こんな時に限ってそう休める状況ではない。

仕方なく一人で行くことに決めた。

 

場所はくんちゃんがホームにしている和田長浜海岸。

あらかじめ場所を教えてもらっていたので迷うことなく到着。

平日のため人は少なく釣りをする人がちらほら・・・

なにぶん初めてのことなので準備する手際もぎこちなく段取りが悪い。

もたつきながら着替えも終わりカヤックを海辺まで運び準備完了。

 

さあ乗り込んでいざ出発!

・・・

・・・・

・・・・・

といきたいところだが、ここに来て一気に不安な気持ちが私に乗りかかる。

目の前にはこれまで漕いだ河川・運河ではなく、風・波・うねりがあり

遠く水辺線の見える大きな海。

 

遠目には穏やかな海も目の前にすると波が大きく感じる。(いま思えば最高のコンディションなのだが・・・(´д`))

ちゃんとカヤックをコントロール出来るのか?

ひっくり返ったらどうする? 

確かスプレースカート*1を外し艇外に脱出して再乗艇する・・・

それ、やったこと無いのに出来んのか? 

・・・などなどいろんなことが頭を駆け巡る。

 

年の功なりにそれなりの危機管理能力は持ち合わせているつもりだが

今更あれこれ考えてもしょうがない。

最悪の場合はカヤックを捨てる覚悟でいざ出艇!

 

今では馬乗りになって少し漕ぎ出し、浮いたところでコクピットに足を入れているが

この時は波打ち際で完全に乗り込み引き波のタイミングを見計らってオットセイのようにずりずりと海に入る。

 

 浮いて最初のひと漕ぎパドルを引い瞬間、初めてカヤックに乗った時の感動なんてどこ吹く風・・・緊張感が半端ない。

静かな湖面と違い波のある海面、カヤックごとふわふわと上下に揺れシットオンとは異次元の乗り心地。

 楽しい気持ち:20% ひとりで不安な気持ち:40% ひっくり返ったらどうしようという気持ち:30% イケイケどんどんな気持ち:10% 

要は頭の中の思考回路が平日朝の首都高状態!

いろんなことを考えているのに思考回路がストップしている。

それでも少しずつ風や波の状態を見ながら沖に漕ぎ出し徐々に気持ちを落ち着ける。

 

おそらく浜辺から500mぐらいだっただろうか。

シットオンに比べリジット艇のふわふわ感にも慣れ周りを見渡す余裕が出来た頃

漕ぐ手を止めて持参したポカリスエットで異常に渇いた喉を潤した。

しばらく休憩するつもりでパドルを体の前に置き、ゆらゆらふわふわする感覚の波にカヤックごと身を任せてみた。

 

穏やかな海の上、推進力ゼロ、周りには何もない静止したカヤックの中で

ふと漁師をテーマにしたドキュメンタリー番組中の一言を思い出した。

 

“海にはひとりで出るな”

 

恐らく真の意味は百分の一も理解していないだろうがなんとなくわかるような気がした。

 リジット艇の乗り心地にも慣れ運良く天候にも恵まれ開放的で爽快な気分の反面

一歩間違うと海に放り出され命の危険に直面する状況。

二人三人ならまだしも頼れるのは自分以外にいない。

その自分とはネットで調べたほんのわずかな知識しかなく経験値はゼロ。

そう考えたら今の自分がいかに無謀かを実感しとても怖くなった。

 

その後すぐに浜に引き返し、私のシーカヤックデビューは距離にして約1km、時間にして1時間弱で終わった。

 

ほんとは話を盛りまくって

「いや〜、波をかき分け諸磯沖までガンガン漕ぎまくりましたよぉ。すっかりシーカヤックの魅力ってやつにハマっちゃいました!」

って書きたいところだけどこれが現実ですわ・・・

 

 決して舐めてかかったわけじゃないけどやはりカヤックに対して公園の手漕ぎボート的な考えがあったように思う。

基本的な知識やスキルの重要性を認識できたのは大きな収穫だったが

いま思えば免許取り立ての人がいきなりレースに参加しているような状況に等しかったんだなあと恥ずかしく思える。

 

 以前UPしたブログを一部訂正しなければいけない。

この時やはり私は心のどこかで海をシーカヤックを舐めていたと思う。

 

 その後すぐにスクールをググり、Kemuさんそして今のPuff師匠に基本的な漕ぎ方、ターンの仕方、セルフレスキュー、ロール、相互レスキュー等などいろんなことを学んだ。

 

kajiくんに海に漕ぎ出すまでのことを聞かれ図らずも初心を思い出した。

楽しく遊ぶためにはきちんと基本を学び、その場が大自然であることを常に忘れず

謙虚な気持ちで背伸びはしても無理はしない。

人の命にスペアなんてありませんからね。

 

kajiくん、いつの日か一緒に漕ごうね!

楽しみにしてるよ!

 

*1:艇内に水が入らないようにするための水よけ。腰まわりに装着しコクピットの縁に引っ掛けるように覆う。

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